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「人を羨み、嫉妬する」
ことからはじめる

元財務官僚 山口 真由

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成長を生きる弁護士 第2回

自分を客観的に分析し、適切に目標設定するためには「良きライバル」を見つけること。そのためには「人を羨み、嫉妬することを押さえてはいけない」と山口先生は語る。インタビュー2回、お話を伺った。



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――日本国内では司法修習生、司法試験受験者数も低下し、法科大学院の定員割れも進んでいます。今後、日本の法曹人口、特に新しく参入する若手の数は減少の一途を辿るものとの予想があります。こうした状況を踏まえて、日本の若手法曹人材市場に対するご懸念点はどのようなものでしょうか?

山口 私が懸念を覚えているのは、「弁護士はこうあるべき」という規定が強すぎることです。従来の枠組みの中での仕事が弁護士の仕事のすべてだと規定してしまえば、人材が余ってしまうのは当然のことだと思います。弁護士の職域は、本当はもっともっと広いものだと思います。

 たとえば、今、アジアの紛争解決といえばシンガポールですよね。SIACがあり、国際紛争調停のハブとして機能しています。でも、もし日本がアジアの紛争解決センターになれば、日本の法律がアジアのルールになる。そういう意味では、イギリスの弁護士がかつて行ったように、日本の弁護士はもっとアジアに進出して、日本の法律や紛争解決のシステムを他のアジア諸国に紹介し、導入を促すようなアクションを取るべきではないかと思います。

 日本国内の弁護士の職域を拡げて行かなければいけないし、それに対する支援があるべきだと思うのですが、現実は逆行しているような側面があったりもします。「ここまでは弁護士の仕事です、ここから先は弁護士の領域ではありません」という風潮が未だに根強いことが、懸念点ではありますね。


――弁護士の職域が限定されすぎている、という風潮は、従来からのものでしょうか?

山口 そうですね、日本国内において「弁護士とはこういうもの」という風潮はやはり根強いと思います。
 たとえば、弁護士という立場でビジネスに乗り出す人はあまりいません。また、日本でのプラクティスをアジアに展開していくというビジョンやアクションを持つ先生もそれほどいらっしゃらない。数は力になりますから、日本の弁護士が世界に増えていくといいと思います。 そういう意味で、新しいアイデアを持った人をもっと応援するような仕組みがあればいいのかなと思います。




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山口 真由

Profile

山口 真由 [元財務官僚]

1983年生まれ、札幌市出身。2002年、東京大学文科Ⅰ類に入学し、在学中に司法試験、国家公務員Ⅰ種に合格し、2006年3月に法学部を首席で卒業。同年4月に財務省に入省し、主税局に配属。2008年に財務省を退官し、2009年から2015年まで大手法律事務所に勤務。2015年7月より、2016年8月までハーバード大学ロースクールに留学。主著に『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』(扶桑社、2014)『エリートの仕事は「小手先の技術」でできている。』(KADOKAWA/中経出版、2014)『東大首席弁護士が教える「ブレない」思考法』(PHP研究所、2015)、『いいエリート、わるいエリート (新潮新書)』(新潮社、2015)等多数。




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