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すべての事業は作品である

株式会社スマイルズ 経営企画本部本部長 兼 人事総務部部長 兼 ベンチャー推進室室長 田原 研児

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「好きなこと」への熱量で世の中の体温を上げていく interview by CORK 第1回


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クリエイターのエージェント会社コルク法務部の半井さんが興味本位で企業・人物訪問するコーナー「Interview by CORK」第7回のゲストは、スープの専門店「Soup Stock Tokyo」やネクタイブランド「giraffe」の事業運営や、様々な会社のコンサルティングやインキュベートなど、幅広い事業を手がける株式会社スマイルズで経営企画本部本部長、人事総務部部長、そしてベンチャー推進室室長を兼任される田原研児さんです。



共感は
価値の提供から生まれる

コルク半井:最近コルクでは作家のオフィシャルストアでの物販に力を入れ始めています。そうすると、作品の読者さんや作家のファンの方だけでなく、商品のお客さんとの間にお店側の立場としてのコミュニケーションが生まれるようになり、自分がふだん買い物をするお店はどんな人が運営されているのか、気になるようになり、そこで気付いたのがスマイルズさんでした。今日もスープをいただいて、giraffeのロゼットを着けてきました。以前表参道のPASS THE BATONではホストクラブ体験(※)をしたこともあります(笑)

(※ FASHION PRESS 「パスザバトン表参道店に“ホストクラブ”が出現」

田原:ありがとうございます。コルクのサイト、拝見しましたよ、楽しそうな企業で、かなりそそられました。

コルク半井:ありがとうございます。コルクが個々の作家さん、漫画家さんに対して「エージェント」として提供しているサービスはそれぞれ内容が異なります。でも、作家さんの価値を最大化したい、作家の頭の中をパブリッシュしたい、という理念は共通しています。スマイルズさんの、一見バラバラに思えるスープ屋さん、ネクタイ、バー経営も「世の中の体温を上げる」事業という点で共通しているんですよね。だから、私は勝手にスマイルズさんとコルクは似ているところがあるのではないかと思っていて。

田原:ええ、そうですね。

コルク半井:スマイルズさんの事業は、それらがすべて「好きなこと」であるという点が魅力的で、それを支える仕組みの作り方を知りたくて参りました。田原さんは管理部門全体を見られているんですよね?

田原:はい、私は一般の企業で管理部門と言われる部署の仕事全般と、新規事業、そして出資にかかわることを担当しています。


コルク半井:田原さんがスマイルズに入社されたのはいつですか?

田原:2年前くらいですね。私はそれまでにいくつかの会社で人事と、経営企画、お金に関する仕事をしてきたのですが、いつか自分でも事業をやりたいとも思っていました。そんなときに知り合いから人事部長を探している会社として紹介されたのが、「どんどん好きなことを事業としてやってよ!」と言うお父さん(※スマイルズ代表 遠山 正道氏)がいる会社でした(笑)。最初から新しい事業を立ち上げる自信はなかったけれど、人事・経営企画の業務では貢献できる、そこで貢献しながら時間を作って事業を立ち上げることができれば、双方ともにハッピーな関係が築けると思ったんです。それが理由の一つですね。

コルク半井:人と会社との理想的な関係ですね。『アライアンス』という本を思い出します。

田原:また、「どれだけたくさんのお金、人、リソースがあっても、それを使わない限り価値にならない」ということを強く感じていたんですよ。

コルク半井:お金、人、リソースが使役され、提供されることで「価値」が生まれていく、と思われていたということですね。人事や経営企画的な視点ですね。

田原:誰かのために価値を提供する、ということがビジネスの原点ならば、誰か他者の共感を得ることは、ビジネスが成功するためのカギのはず。スマイルズはその「共感」を拡げることを今までずっとやってきたし、今後もやり続ける会社だろうと思ったのも、魅力を感じた点の一つです。


コルク半井:おっ、コルクが今気になるキーワード「共感」が出てきました。

田原:スマイルズは、ただ一つのビジネスが会社そのものを表す企業ではなく、アーティストが作品を世に発表していくように、ひとつひとつの企画や事業を「作品」として数多く世に出していく企業です。その作品が、お客様の体温を上げるという価値を提供している。お金儲けだけのビジネスなんか、やりたくないじゃないですか。お金儲けのみに価値を置いた企業に対しては、共感は生まれにくい。それにもし仮に儲からなかったとき、誰も幸せになりませんよね。でも、共感ベースでつながれば仲間が増えます。

 スマイルズは人(お客様)と共感でつながって、誰かのために何かをするパブリックな存在なんだと知ったときに、自由な事業がこの会社から多く生まれていくのは自然なことで、その一員として働くことで色々な人とつながれるだろう、社内外にたくさんの仲間が増えるだろう、そう思いました。


こうしたい、への共感が
仕事をつなげる

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コルク半井:人と人とは共感を通じてつながることができる、という考えは、コルクが今作家を中心にファンとのコミュニティを作ろうとしている理由と一緒です。

田原:好きなことを仕事にするために必要なのも、共感ですしね。

コルク半井:どういうことですか?

田原:多くの会社では、社長や創業者が好きだったから始めた事業や、お金儲けのために決めたビジネスを、後任の社員が「仕事」としてやるケースがほとんどでしょう。でもスマイルズでは、「自分はこうしたい」という担当者の意志ありきです。それが会社の条件や方向性と合えば、GOサインが出ます。あとは周りのメンバーからいいね、やりたいね、という共感が得られれば、自然とみんながサポートをし始めるので、事業として動き出します。

コルク半井:なるほど、みなさん周りの人に熱量を伝えて共感してもらえるだけの「好き」と「こうしたい」が自分の中にあり、その共感でつながるんですね。

田原:ええ。だから、「どうしたらいいのか分からない」と言っている人がいたら、みんなが「あなたはどうしたいの?」と問いかけます。小さなミーティングでも、経営会議であってもね。担当者が自分の意思を自他ともに確認できなければ、走り出しません。


コルク半井:なるほど。では、田原さんがスマイルズでやりたいことはなんですか?また、会社から与えられているミッションはありますか。

田原:そうですね、まず、やらなければならないミッションは、未来を見据えた会社の基盤作りです。ビジョンを描いたりアイデアを出すオフェンスの強化も、それを形にしたり支えたりするディフェンスが業務を効率よく回すための仕組み作りも含めた、今会社の中にないものを仕組み化していくことです。人材育成も含まれますね。

 そしてやりたいことは、誰もが強みを活かして未来を作り、世の中に価値を提供できるインフラ作りです。共感に基づいて人を応援することができれば、誰もが「自分株式会社」のようになって、好きなことを好きな場所で好きな人と事業にできるはずですよね。そのためにまずは自分自身が強みを活かして事業を立ち上げ、自分の共感に呼応してくれる仲間を増やしたいです。大きな夢ですけれども(笑)。

第2回につづく


聞き手/半井志央(コルク)
イラスト/羽賀翔一(コルク・http://hagashoichi.cork.mu/
写真/市川貴浩



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 「好きなこと」への熱量で世の中の体温を上げていく


Interviewer

半井 志央 [株式会社コルク 法務担当]

京都大学法学部卒業、ロンドンへの留学経験あり。
国内のメーカー法務を経て、コルクに入社し、法務・編集・経理などを担当。
編集としては、紙と電子書籍の総合書店hontoのフリーマガジンhonto+に携わる。


コルクホームページFacebooktwitter(@shionakarai)

田原 研児<br>

Profile

田原 研児
株式会社スマイルズ 経営企画本部本部長 兼 人事総務部部長 兼 ベンチャー推進室室長


大学卒業後、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に入社。
同社、事業戦略、人事部門の責任者等を歴任。
2009年、一般社団法人APバンクにて、社会事業の立上げや店舗の立上げを経験。
その後、戦略PRコンサルティング会社であるビルコム株式会社や、グリー株式会社での人事部門の要職を経て、2014年に株式会社スマイルズへ参画。




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