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管理部門の「アウトプット」って?

面白法人カヤック カヤック編集部 三好 晃一、氏田 雄介

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会社は、編集可能なコンテンツ。 interview by CORK 第2回

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クリエイターのエージェント会社コルク法務部の半井さんが興味本位で企業・人物訪問するコーナー「interview by CORK」。
第5回は、日本的面白コンテンツ事業を展開する面白法人カヤック内に発足された「カヤック編集部」。今回は、カヤックの「人事の秘密」に迫ります。


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採用のカギは「素直さ」

コルク半井:「サイコロ給」や「スマイル給」など、ユニークな制度がたくさんありますが、それらはどのように生まれてきたのでしょうか?

カヤック三好:ほとんどは現場で働くメンバーから生まれたアイデアです。ちなみに「面白法人」というコピーとサイコロ給は創業当時からあるので、17年の歴史がありますね。

カヤック氏田:カヤック立ち上げ当初からその考え方があったということですね。

カヤック三好:僕は人事ですが、クリエイターでもありたいと思っています。クリエイターだけど人事もやる、ではなく、人事だけど面白いことをやりたい。


コルク半井:分かります。私も法務だけど面白い人になりたいです。採用活動の中では、面白い人を管理部門に採用しようと意識されていますか?

カヤック三好:カヤックの管理部門には、自分でものづくりができなくてもいいけれど、クリエイターの無茶振りを拒否せず、「仕方がないな」って言いながらも許容できる力がある人が合うと考えています。


コルク半井:どうやってその適性を判断しているのでしょう?

カヤック三好:素直さ、ではないかなと思います。クリエイターに求めることとも同じですが、人の話を聞く時に素直さがあるかどうか。
 管理部門はクリエイターをサポートするのではなく、一緒に作る立場だと考えているので、できないことを否定するのではなく、話を聞いて一緒に案を考えられる人を採用していますし、管理部門も事業部も一緒にブレストするという文化が根付いています。


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「アイデアは会社で生まれる」

コルク半井:人事として、みんなが相談やブレストをしやすい仕組みやルールを作ってサポートしているのですか?

カヤック三好:してないです。

コルク半井:あっ、あれっ(笑)。

カヤック三好:強いて挙げるとすると、合宿ですね。1年に2回、毎年約200人の全社員が大広間で同じ課題についてブレストをする1泊2日の合宿です。

 まわりがどれだけ頑張ってアイデアを出そうとしているか、全員が見えるところでやることが重要です。なぜかと言うと、遅くまで先輩が頑張ることがあるんですね。一回良いアイデアが出たのに、もっと良いもの、アイデアの向こう側(笑)が出るんじゃないかと。
 若手はそれを見て、先輩がここまでやるのかと思うと、自分も奮起しなきゃと思う。面白いものを作ろうと思うと、相談しなければできないし、相談された側も、面白いものを作りたいから受けてしまう。たくさん相談されていることが、きちんと評価につながる仕組みにはしています。

カヤック氏田:相談されると放っておけないタイプの人が多いのでしょうね。

カヤック三好:僕らがブレストに入る時って、まだプロジェクトは決まっていないんですよ。企画書をクライアントに持っていく前に、人事や法務、デザイナーと職種を超えて一緒にブレストします。まだアイデアがふわっとした段階で相談に来るので、意見を言いやすいですね。


コルク半井:具体的なプロジェクトが決まる前に相談する文化は良いですね。管理部門は企画をする部門じゃないと思われて、プロジェクトの内容が決まってからしか声をかけない会社は多いのではないかなと思うのですが。

カヤック三好:僕らが採用キャンペーンなどのために仕事を社内でお願いするので、企画もする人間だと思われているのかもしれないですね。代表の柳澤も、管理部門はクリエイティブだと思っていますし、我々もクリエイティブであろうと思っています。

 社内には、企画職だけどエンジニア、エンジニアだけどデザインもするといった、職能をまたぐ人が多いので、肩書きと部署にこだわりがないです。所謂人事的な考え方をすると、一人が複数の役割をしていることは、管理に人件費がかかるので効率的ではないかもしれないのですが。

コルク半井:でも管理するつもりはないですよね?

カヤック三好:今のやり方がクリエイティブの質を高めているので、しませんね。


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コルク半井:みなさんが「面白いものを作る」というひとつの方向を向いている秘訣を知りたいです。

カヤック氏田:みんなが同じ方向を向いているとは思わないですね。「面白いものを作りたい」と表現をすると同じになりますが、会社を面白くしたい人もいれば、違う目的の人もいて、実はバラバラかもしれないです。

カヤック三好:確かに、ひとつにはなっていないですね。例えば、「つくる人を増やす」という経営理念に対する答えは一人一人違っていてよいと思います。
 まとまりつつ自律することを目指すと思いますが、カヤックはまとまってなくていいんじゃないかと。

コルク半井:なるほど。

カヤック三好:でもカヤックには、ブレストする文化があり、エンジニアやデザイナーが側にいる。氏田が「アイデアは会社で生まれる」って言ってたんですが、カヤックという会社で働く良さを実感している人は多いはずです。
 管理部門は、そこをより理解してもらえるようにアウトプットに込める必要があります。クリエイター同士はアウトプットでお互いの仕事を見せ合っていますからね。

コルク半井:アウトプットという考え方なのですね。

カヤック三好:僕らも作り手側でありたいと思っているので、面白いかどうかは自分の作ったものに込めなければ。管理部門として、社員が良いものを作れる環境を作れるか。それが会社というコンテンツの編集ですね。


第3回に続く


聞き手/半井志央(コルク)
イラスト/羽賀翔一(コルク・http://hagashoichi.cork.mu/
写真/市川貴浩



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 会社は、編集可能なコンテンツ。


Interviewer

半井 志央 [株式会社コルク 法務担当]

京都大学法学部卒業、ロンドンへの留学経験あり。
国内のメーカー法務を経て、コルクに入社し、法務・編集・経理などを担当。
編集としては、紙と電子書籍の総合書店hontoのフリーマガジンhonto+に携わる。


コルクホームページFacebooktwitter(@shionakarai)

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Profile

三好 晃一 [面白法人カヤック カヤック編集部と人事部]

筑波大学大学院・数学専攻を修了後、就職せずボードゲームを作って生計を立てる。
シナリオライターの学校やよしもとの学校の卒業を経て、現在。
1社だけなのに合説という「1社だけの合同説明会」や検索ワードだけで応募できる「エゴサーチ採用」を企画・制作。
その他には、鎌倉のシェアオフィス「旅する仕事場」の企画・管理などをしている。

面白法人カヤック ホームページ(登場人物>社員紹介)

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Profile

氏田 雄介 [面白法人カヤック 企画部・編集部・人事部]

経歴詐称OKの「エイプリル採用」や検索ワードだけで応募できる「エゴサーチ採用」、NARUTO—ナルト展—プロモーション企画「六本木忍の里」など、自社サービスからクライアントワークのキャンペーンまで、さまざまなプロジェクトの企画を手がける。

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