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「それだと面白くない」って
言います、法務が。

面白法人カヤック カヤック編集部 三好 晃一、氏田 雄介

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会社は、編集可能なコンテンツ。 interview by CORK 第1回

nakaraisann

クリエイターのエージェント会社コルク法務部の半井さんが興味本位で企業・人物訪問するコーナー「interview by CORK」。 第5回は、日本的面白コンテンツ事業を展開する面白法人カヤック内に発足された「カヤック編集部」に伺いました。


組織の運営が
クリエイティブを実現する

コルク半井:このコーナーのトップイラストを描いた弊社の漫画家、羽賀翔一が、カヤック創業や社員さんのエピソード漫画を描かせていただきました。そんな面白い取り組みをされているカヤックさんが「人事・広報・財務・法務などがひとつになった社内横断チーム「カヤック編集部」を発足させた」というニュースを聞きつけて、今日は参りました。
 「管理部門の仕事をどう面白くするか」という私の課題をすべて網羅しているぞ、仕事をどう面白くするかを「面白法人」であるカヤックさんに聞かないでどうする! と思って。

カヤック三好:良かった! 想いを汲んでくれた人がいた! この「カヤック編集部、発足。」の文章はそのために書きました。


コルク半井:改めて、カヤック編集部(以下、編集部)は何をしようとしているのですか? 人事、法務などの今までの機能とは違うことを始められるのですか?

カヤック三好:編集部のミッションは、「新しい会社の作り方を考えること」です。創業時から使う「面白法人」というコピーや、採用にクライアントワークの手法を使いキャンペーンとして実施してきたことは、それまでになかった新しい会社の作り方だと思っています。面白法人カヤックは、「会社の活動そのもの」をコンテンツであると考えていて、アウトプットとしてクリエイティブなものを作り出さなければならないのは、管理部門も例外ではありません。それを具現化したのが「カヤック編集部」です。柳澤がやってきた、すでに「あるもの」である採用や社内制度を面白くしたり、新しいものを考えたりすることを、部署横断チームでやりたいと思い、発足させました。


コルク半井:編集部には企画部、意匠部、技術部など、色々な部署の方がメンバーにいらっしゃいますね。法務担当もいらっしゃいます。それはなぜですか?

カヤック三好:僕が「クリエイティブを実現するのは組織の運営だ」と考えているからです。2年ほど前に参加した、博報堂ケトルの嶋浩一郎さんのPRゼミがきっかけです。オレオのグローバルのプロモーション(Oreo Daily Twist)で、100日毎日その日のニュースやイベントなどをネタにした新しい投稿を実現したチームのことを知りました。

 そのチームのメンバーは、広告代理店、クリエイティブディレクター、コピーライター、デザイナーに加えて、法務がいて、かつ社長直下の組織だったので、法的な問題のチェックも決裁もすぐできたから実現できたと。


コルク半井:法務が最初からクリエイティブのメンバーに加わってるっていいですね。法務って、イケイケで進んでいる案件にストップをかけることがあるから、結構事業部の人からは煙たがられるというか、嫌な役回りなんですよ。「堅いこと言いたくないけど言わなきゃいけないんだよ!」と思うこともあります。


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なぜ「編集部」?

カヤック氏田:カヤックの法務は、「こういうことをやりたい」と相談に行くと、法律的な視点から、こんなやり方もあるんじゃないの?とアイデアをくれますよ。クリエイティブの質を高めるために、法律と関係のないところにもアイデアをくれたりしますね。


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カヤック三好:この間、「1社だけの合同説明会」を開催するにあたって、「交通費現物支給」という企画をやりました。その大学から、会場である渋谷まで行ける切符を20枚貼り付けたポスターを大学に貼ってもらうものです。


コルク半井:切符、取って使っていいんですか?

カヤック三好:もちろん。実はこの企画、最初は切符ではなく千円札だったんです。「現物支給」だから。ただ、紙幣を印刷してはいけないとは知っていましたが、貼るのはどうかなと思って、法務に聞きに行きました。そうしたら、法務はOKだと。色々検討した結果、最終的に回数券にしましたが、「テンション上がるな、お前らやっぱすげえな」って言いいつつ、一緒にアイデアを出してくれたことが印象的でした。
 信頼しているから、こんなことやりたいけど法律的には大丈夫かな、っていう相談の仕方ができます。ブレストみたいな感覚で、アイデアをもらいに行くという際に、部署は関係ないですね。


コルク半井:ところでなぜ名前が編集部なのですか?

カヤック三好:立場や情報の送り手は違っても、編集者、広報、PR会社の手法は共通している。当たり前かもしれませんが、そんな風に考えるようになって。そこで、名前を「編集部」にしたら、この部署でやりたい企業広報、組織のブランディングをするために必要な人から興味を持ってもらえるのではないかと。
 「広報担当者」ではなく「編集部員」を募集したら、WEB媒体の編集者が来てくれるかもしれない。すると「広報」とはまた違う目線で考えられて、カヤックの編集部が行う「広報」が変わるかもしれない。


コルク半井:部署の名前がすでにブランディング戦略のひとつなのですね。

カヤック三好:でも一番は、カヤックは「会社の活動そのもの」をコンテンツという考えているので、そこに「編集」という考え方・手法を加えたら、新しい何かが生まれるはずだと考えて、「編集部」にしました。


第2回に続く


聞き手/半井志央(コルク)
イラスト/羽賀翔一(コルク・http://hagashoichi.cork.mu/
写真/市川貴浩



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 会社は、編集可能なコンテンツ。


Interviewer

半井 志央 [株式会社コルク 法務担当]

京都大学法学部卒業、ロンドンへの留学経験あり。
国内のメーカー法務を経て、コルクに入社し、法務・編集・経理などを担当。
安野モヨコ『オチビサン』や小山宙哉『宇宙兄弟』のキャラクターを用いた作品の利用許諾を作っている。


コルクホームページFacebooktwitter(@shionakarai)

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Profile

三好 晃一 [面白法人カヤック カヤック編集部と人事部]

筑波大学大学院・数学専攻を修了後、就職せずボードゲームを作って生計を立てる。
シナリオライターの学校やよしもとの学校の卒業を経て、現在。
1社だけなのに合説という「1社だけの合同説明会」や検索ワードだけで応募できる「エゴサーチ採用」を企画・制作。
その他には、鎌倉のシェアオフィス「旅する仕事場」の企画・管理などをしている。

面白法人カヤック ホームページ(登場人物>社員紹介)

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Profile

氏田 雄介 [面白法人カヤック 企画部・編集部・人事部]

経歴詐称OKの「エイプリル採用」や検索ワードだけで応募できる「エゴサーチ採用」、NARUTO—ナルト展—プロモーション企画「六本木忍の里」など、自社サービスからクライアントワークのキャンペーンまで、さまざまなプロジェクトの企画を手がける。

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