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社内にある
「モノを生み出す」エコシステム

株式会社東京糸井重里事務所 取締役CFO 篠田 真貴子

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個々人の「動機」が会社を動かしていく原動力 interview by CORK 第1回

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クリエイターのエージェント会社コルク法務部の半井さんが興味本位で企業・人訪問するコーナー「interview by CORK」のゲスト3人目は、篠田真貴子さん。ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の運営や、ほぼ日手帳などの商品開発、販売、イベントの実施等を行う株式会社糸井重里事務所のCFOです。





コルク半井:「ほぼ日刊イトイ新聞」のコンテンツの中で、私は特に「カロリーメイツ」さんが大好きです。3人のメンバーがとにかく美味しそうにモリモリ食べられる姿が、清々しいくらい気持ち良くて。ちょうど今、金沢を満喫されていますね。(取材日 2015年3月20日) このシリーズはどう生まれたのでしょうか?

篠田:3人はもともと食べることが大好きで、よく美味しいものを3人で食べに行っています。自他共に認める大食い同士、同じペースで食べることが出来るので、周りの人に気を遣わず、遠慮せずに食べられる喜びがあるみたい。「カロリーメイツ」誕生のきっかけは、3人はプライベートで台湾旅行に行き、その様子の写真をFacebookに投稿したことです。そのFacebookの投稿が面白くて、同僚のみんなが日本で大笑いして、「大食いの3人ということで出てみたら?」と、食べもの関係のコンテンツで試食役として「ほぼ日」に登場したことが3人のシリーズにつながることになりました。

コルク半井:「ほぼ日」に掲載しようと意図して作られたコンテンツではなかったのですね。

篠田:なんとなく、編集の仕事をしている者がたくさん写真を投稿する傍ら、管理部門で経理を担当している者がお金を管理して、食べ物の清算をしている。そして商品部門で進行管理をしているもう一人が、次にどこで何を食べるか、時間やお店の位置、移動方法なども含めて計画している役まわりになっている、と…。

コルク半井:あっ、みなさんのお仕事の役割がそのまま活きている!完璧なチーム構成ですね。素のままのみなさんの姿がそのまま表れているから、きっと私は勝手に親近感を抱いているのだと思います。

篠田:3人は、自分たちが食べることがコンテンツになるようになってからも、食べるものは自腹で買うようにつとめています。基本的には会社からお金をもらわず、自分たちのお金を使おう、と3人で話し合って決めたそうです。

コルク半井:何を食べるかを選ぶ際に真剣にならざるを得ないですから、より自分に正直になりますね。みなさんの欲望がそのままコンテンツになっている。

篠田:もちろん、読者の方に共感してもらえるような切り口を見つけて構成する、というプロの仕事はなされていますよ(笑)。



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コルク半井:たしかに、東北新幹線開通のタイミングで金沢に行かれている点などはそうですね。世田谷のパン祭りを中継されていた回が印象に残っているのですが、これはどうやって実現したのですか?パン祭りの主催者さんに、企画として持ちかけられたのでしょうか?

篠田:あの企画は、社内のジャムや生姜シロップを作るチームが、世田谷パン祭りに出店することになったことがスタートです。自分たちが出店するという情報を、「ほぼ日」上で読者の方に伝えたい、でもそのためにはコンテンツとして楽しめる内容にしなければならない。どうしたらパン祭りに行かない読者の方にも楽しんでいただけるか?を考えた時に、カロリーメイツに相談したのです。

コルク半井:読者の方に伝えたい情報を持っているチームが、社内の別チームのメンバーを巻き込んだのですね。

篠田:社内は、「コンテンツ作り」「商品作り」「管理部門」と機能ごとに一応部署はわかれているのですが、このケースだけでなく、商品チームや管理部門から「これはどうコンテンツにするか?」「誰に相談したらいいだろう」といった会話が自然に生まれて、読み物を作るチームに相談に行く、ということがよく見られます。



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コルク半井:どうしたらそのような会話が生まれるのか、知りたいです。何か仕組み作りで意識されていることはありますか?

篠田:雑談が多い、という、創立初期から続いている雰囲気のおかげだと思います。「ほぼ日」のコンテンツや商品は、本当にこれが面白いと思っている、作り手の動機から生まれています。雑談から、「この人はこういうものが好きなんだ」「こんな観点でいつも物事を考えているな」とお互いのことを理解するとともに、自分は何が好きなのか、を認識できるのでしょう。雑談から、自然とコンテンツになる動機が見えてくる生態系になっています。社長の個性と、そこから生まれたサービスがずっと続いている会社です。

第2回に続く


聞き手/半井志央(コルク)
イラスト/羽賀翔一(コルク・http://hagashoichi.cork.mu/
写真/稲垣正倫(BIZLAW)



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 個々人の「動機」が会社を動かしていく原動力


Interviewer

半井 志央 [株式会社コルク 法務担当]

京都大学法学部卒業、ロンドンへの留学経験あり。国内のメーカー法務を経て、コルクに入社し、法務・編集・経理などを担当。編集としては、紙と電子書籍の総合書店hontoのフリーマガジンhonto+に携わる。

コルクホームページFacebooktwitter(@shionakarai)

篠田 真貴子

Profile

篠田 真貴子 [株式会社東京糸井重里事務所 取締役CFO]

1968年生、幼少時代を米国で過ごす。慶應義塾大学経済学部卒、ジョンズ・ホプキンス大国際関係論修士、ペンシルバニア大ウォートン校MBA。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ノバルティスファーマ、ネスレ日本等の大手企業でキャリアを積んだのち、08年に東京糸井重里事務所入社、09年より現職。経営管理、人事制度の整備、事業戦略、企業広報など多岐にわたる業務に関わる。現在2児のワーキングマザー。




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