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株式会社LIG(第2回)

GVA法律事務所 弁護士 山本 俊、飛岡 依織

Venture

レクシスネクシス・ジャパン(株)が提供する法令・判例・行政総合ソリューション「Lexis AsONE」で好評連載中のオリジナルコンテンツ「Business Issues」から『弁護士の視点から観るベンチャー業界ユニーク人事制度事例集』をご紹介します。(平成27年6月8日 Lexis AsONE上で公開)



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 弁護士の視点から観るベンチャー業界ユニーク人事制度事例集 株式会社LIG(第1回)




1 はじめに

 本連載は、注目のベンチャー企業が実際に採用するユニークな人事・労務制度について、労働法等の観点から解説する連載企画です。今回は、第1回に引き続き、株式会社LIGの人事・労務制度をご紹介します。
 前回は、採用手法について解説しましたが、今回は、企業理念を浸透させるための工夫と給与制度について解説します。


2 LIGの企業理念を浸透させるための工夫と給与制度

(1)LIGは、「Life is good」のコンセプトのもと、「わくわくをつくり、みんなを笑顔にする」という企業理念を掲げています。LIGで働く仲間は、仲の良い友達のように楽しく働きながら、スキルを磨き、わくわくする良いモノを作り、メディアを通して伝えることで、世界中の人々を笑顔にするという好循環を生み出せるような組織を目指しています。
 このような理念を社内に浸透させるため、LIGでは様々な工夫を行っていますが、給与制度もその一つといえます。

(2)LIGは、現在、社員数約65名、契約社員やアルバイト、外部スタッフなどを含めると約80名を抱え、その職種もディレクター、Webデザイナー、エンジニア、Web編集者、管理部など、多岐にわたります。
 そんなLIGでは、各社員が半期ごとの目標設定シートを作り、その目標達成の程度に応じて給与に反映する形を採っています。また、経営陣やチームリーダーが4半期、半期ごとに社員の目標設定シートをチェックし、話し合いを行い、社員の現状や考え、問題点の把握に努めているといいます。
 また、給与テーブルを新しく作成するにあたって、役職手当を撤廃したとのことです。その理由は、チームリーダー等の役割の有無だけで判断するのではなく、「組織を良くしよう」という思いをもってどれだけコミットしてくれているかにより評価したいからということでした。

(3)さらに、総合的なWeb事業を展開するLIGは、Webサイト制作事業、メディア・プロモーション事業、シェアオフィス事業、ゲストハウス事業、映像制作・運用サービス事業、観光体験販売事業など多数の事業を運営しています。
 これらの各事業部のチームリーダーは、週に3日、それぞれの事業部の数字に関する情報を共有し、その内容を議事録にして全社員に送ったり、社内でスタックしたりしたうえ、随時社員からの質問を受け付けています。こうすることで、各社員は、自分の違う分野でも会社が何をやっているか分かるようになるはずだから、と代表の岩上氏は言います。


3 企業理念は社員へのメッセージ

 大手企業はもちろん、シード期の企業でも、企業理念を定める企業は多くなっています。言うまでもなく、企業理念は会社の目指すべき方向性や企業としてのスタンスを示すものですが、組織戦略の観点からは、社員に対するメッセージという意味が最も重要であるといえます。
 企業が組織として発展していくためには、経営者と社員が同じ方向を向いている必要があり、その方向性を与えるのが企業理念であるためです。

 しかし、ただ企業理念を掲げたとしても、それだけで、すべての社員がそこに向かってくれるわけではありません。“企業理念に浸透させる”ということが不可欠なのです。そのためには、なぜそのような企業理念を掲げているのかを社員に理解・共有してもらうことが重要になります。
 これを実現する最も重要な方法の一つが、企業理念を反映した給与制度の構築です。




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