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株式会社LIG(第1回)

GVA法律事務所 弁護士 山本 俊、飛岡 依織



6 入社時の誓約書の重要性

 さらに、問題社員の事例としてよくあるのは、会社の財産である顧客情報その他の営業上の情報やソースコードやシステム上のノウハウといった技術上の情報などを自分の事業のために勝手に流用したり、それらの情報をもって競合他社に転職したりする場合です。
 これらの事態を予防するためにも、採用時に、会社の規則を守ることや秘密保持義務・競業避止義務といった重要な義務を遵守することをきちんと約束させておくことが重要となります。具体的には、「誓約書」などの書面にサインしてもらうことで、きちんと証拠として残しておくべきです。

 このような「誓約書」への署名という手続自体はすでに多くの企業で行われていますが、単に秘密を厳守する、競業避止義務を守るといった文言を記載しているのでは不十分です。というのも、あまりに広汎な義務を課すと、社員にとってどの範囲の情報が秘密情報に当たるのかが不明確であり、また転職や起業を含む社員の職業選択の自由を不当に侵害するものとして、無効と判断されてしまうおそれがあるためです。

 そこで、秘密保持義務については、具体的にどういった情報が秘密情報に当たるのかを詳細に例示列挙するなどして定めておくことが重要となります。また、競業避止義務については、場所・年数などをある程度限定する必要があります。IT企業の場合、営業場所といった概念が当てはまりにくいため、年数(通常は半年から2年程度まで)を定めておくことが重要となります。


7 まとめ

 以上のように、社員を採用するにあたっては、会社の方向性や社風に合っているかをきちんと見極めることが重要であり、そのための工夫として、インターンや有期雇用の契約社員といったLIGの採用する各種制度は、他のベンチャー企業にとっても参考になるのではないかと考えます。

第2回に続く



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 弁護士の視点から観るベンチャー業界ユニーク人事制度事例集

gva_prof

山本 俊 [GVA法律事務所 代表弁護士]

2006年 岡山大学法学部卒業。
2008年 山梨学院大学法科大学院卒業。
2008年 最高裁判所司法研修所に入所。
2009年 鳥飼総合法律事務所に入所。
2012年 GVA法律事務所設立。
ベンチャー企業を中心に120社以上の顧問弁護士として法務全般をサポート。企業のスタートアップから成長途上のベンチャー企業、さらにバイアウト・IPOに至るまで幅広く法務サービスを提供。特にITベンチャー企業のWEBサービス・アプリの法務戦略構築の経験は豊富。国内だけではなく、東南アジアで起業している日系ベンチャー企業のサポートも担当。セミナーの講師実績も多数。


飛岡 依織 [GVA法律事務所 弁護士]

2008年 同志社大学文学部卒業。
2012年 明治大学法科大学院卒業。
2012年 最高裁判所司法研修所に入所。
2013年 GVA法律事務所に入所。
2014年 社会保険労務士登録
ベンチャー企業を中心に、顧問弁護士として法務全般、特に労働法務の観点から企業をサポートする。また、ITベンチャー企業のWEB・アプリサービス関連法務を多数取り扱っており、中でも、医療・教育×ITの分野に強い関心がある。


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